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シルク印刷でオリジナルTシャツを作るポイント

シルク印刷の画像

オリジナルTシャツを作る最もオーソドックスなプリント方法のシルク印刷。別名シルクスクリーン印刷とも呼ばれています。

本記事では、シルク印刷を使ったオリジナルTシャツ作成の具体的な手順を紹介します。初めての方でも分かりやすい方法から、ちょっとしたテクニックまで幅広く解説しますので最後までチェックしてみてくださいね。

1.シルク印刷とは

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シルク印刷は、先述した通り、シルクスクリーン印刷、シルクスクリーンプリントとも呼ばれ、オリジナルTシャツの業界では、最も古くから広く用いられている印刷技術の一つです。

あらかじめスクリーンで版を制作し、その版にインクを通過させ、布地の表面にデザインを表現するというとてもシンプルな印刷技法です。

そのため、多くの異なる素材にも適用され、オリジナルTシャツの制作以外にも、ポスターや看板、半導体など、さまざまな製品に利用されています。

2.シルク印刷の歴史と進化

シルク印刷の歴史

シルク印刷の起源は古代中国にさかのぼります。紀元前3世紀頃には、すでに絹布の版で印刷するステンシル技法というプリント方法が存在していました。

この技術は、その後シルクロードを通じて東南アジアや日本、そしてヨーロッパへと伝わり、各地で独自の進化を遂げていきます。

日本では、江戸時代に「型染め」という技法が発展し、これがシルク印刷の基礎となりました。

型染めは、紙や布に型紙を用いて模様を染める技術で、現代のシルクスクリーン印刷に通じる部分があります。

この点について、版画の専門家である田主氏は下記のような記載を残しています。

明治の末頃になり,富山県高岡の人々が,和紙に柿渋を塗った型紙に絹の紗(しゃ)を張ることを考案した。

これは欧米でジャパニーズ・ステンシルと呼ばれ,世界に広がった。

国立民族学博物館調査報告131 『カナダ先住民芸術の歴史的展開と現代的課題』齋藤玲子編  人間文化研究機構国立民族学博物館発行 2015.11.30 P195~ 「シルクスクリーンの歴史と技法 田主誠」より引用

日本から世界に広がる職人の技術もすごいですが、世界中で独自の進化を遂げた様々な技法が、互いに磨き合い更なる進歩を遂げていくこの時代の勢いを感じることができます。

大正時代に入ると、アメリカから本格的なシルクスクリーン印刷技術が導入され、広告やポスター、ファッションなど多岐にわたる分野で活用されるようになりました。

現代では、シルク印刷技術はさらに進化し、デジタル技術との融合によって多様な表現が可能になっています。

コンピュータを使ったデザイン作成や、精密なスクリーン製作技術が普及し、より高精度で複雑なデザインが実現できるようになりました。

これにより、個人でもプロフェッショナルな仕上がりのオリジナルTシャツを手軽に作成できる時代が到来しています。

  1. <参考文献>
  2. ◆『写真製版シルクスクリーン~ポジティブの作成・写真製版の方法・印刷・シルクスクリーンの応用』 植田理邦 美術出版社 1972.1.16
  3. ◆『ガリ版文化を歩く:謄写版の百年』 志村章子著 新宿書房 1995.1.30
  4. ◆国立民族学博物館調査報告131 『カナダ先住民芸術の歴史的展開と現代的課題』齋藤玲子編  人間文化研究機構国立民族学博物館発行 2015.11.30 P195~ 「シルクスクリーンの歴史と技法 田主誠」
  5. ◆『シルクスクリーンの用具と技法(基礎技法口座16)』 技法叢書編集室編 美術出版社 1979.6.1
  6. ◆『版画の技法百科』ジュディマーティン著 嶋垣ナオミ翻訳 グラフィック社 1994.10.1
  7. ◆『版画 進化する技法と表現(Art Adventure1)』 佐川美智子監修・岡部万穂編集 松村 宏(スクリーンプリント) 文遊社 2007.12.1

3.シルク印刷の特徴

シルク印刷は、他の印刷方法に比べて耐久性が高く、色鮮やかな仕上がりが特徴です。インクが生地にしっかりと浸透するため、洗濯や摩擦に強く、長期間にわたって美しい状態を保つことができます。

また、多色刷りのデザインも再現可能で、クリエイティブな表現の幅が広がります。以下、シルク印刷のメリットとデメリットについて深掘りします。

シルク印刷のメリットとデメリット

シルク印刷のメリット

シルク印刷のメリットはまず、量産時のコストの安さにあります。オリジナルTシャツをつくる方法は、シルク印刷以外に、インクジェットプリント、転写プリントなど様々ありますが、たくさん量産する時の単価の安さはダントツでシルク印刷です。

シルク印刷は、台にTシャツを着せ、その上に版を置き1枚1枚インクをスキージでかき出しプリントしていきます。

スキージでかき出している時間(=プリントしている時間)はそれほど長くなく、むしろ、台に生地をセッティングしている時間の方が長かったりして、数が多いほど作業効率はよかったりします。

一方他のプリント方法は、数が増えても減っても、1枚当たりの時間と手間はそれほど変わらないため、数の多い量産品はシルク印刷の方が向いているということになります。

シルク印刷のデメリット

シルク印刷のデメリットは、「数が少ない時には割高になる」という点にあります。

pecheでは、1色あたり、縦10cm×横10cm以内だと3000円、縦30cm×横30cm以内だと5000円で版代をいただいていますが、1枚でもこの価格が初回に必要となってしまいます。

また、シルク印刷は、グラデーションのあるデザインには向いていませんので注意が必要です。グラデーションのある場合は、ワンポイントカラー転写プリントがオススメです。

古来から愛されファンも多いシルク印刷ですが、枚数やデザインによって印刷方法を使い分けることが大切です。

4.シルク印刷のプロセス

プリントをする

シルク印刷のプロセスは、いくつかのステップに分かれています。

まず初めに、デザインを作成することが必要です。デザインは手描きでもデジタルでも構いませんが最終的には1枚のフィルムにします。

次に、スクリーンの準備を行います。スクリーンは、木枠やアルミ枠に張られたメッシュ状の布でできており、これに感光剤を塗布します。

感光剤が乾燥したら、先ほどのデザインフィルムをスクリーンに重ね、紫外線を照射して感光させます。

これにより、デザイン部分が硬化し、その他の部分は水で洗い流すことができます。

スクリーンが完成したら、実際に印刷を行います。Tシャツを平らな面にセットし、スクリーンを上に配置します。

インクをスクリーン上に乗せ、スキージと呼ばれる道具を使ってインクを押し出します。

この作業を繰り返すことで、インクがメッシュを通り、Tシャツにデザインが印刷されます。最後に、インクを乾燥させて完成です。

5.市販のキットでシルク印刷

シルク印刷は、プロのシルクスクリーン業者だけでなく、市販のシルク印刷キットを使えば、初心者でも意外に簡単に始めることができます。

市販のシルク印刷キットを使う場合でも、基本は、プロの行うオリジナルTシャツ制作の流れとほぼ同じ工程となります。

工程としては、デザインを露光機で版に落し製版をしてから、版の上から下へインクを透過させます。

簡易的な露光機や、版をつくるのに必須のスクリーン、インクをかき出すスキージなども揃っていますが、あくまで簡易的なものですので、絵柄のエッジが甘くなったり、私達プロが試してみてもなかなか難しい印象です。

また、感光剤やインクには使用期限もありますので、継続的に使い続けないと割高感が出るのも要チェック部分です。

ただ、シルク印刷の構造を理解したり、個人で体験を楽しむ分には申し分ありません。

6.シルク印刷のデザインのポイント

シルク印刷で美しいTシャツを作成するためには、デザインの段階でいくつかのポイントを押さえておく必要があります。

まず、デザインはできるだけシンプルにすることが重要です。

複雑なデザインはスクリーン製作や印刷時に問題を引き起こしやすく仕上がりが不鮮明になることがあります。

次に、カラーパレットの選定も重要です。シルク印刷は色の再現性が高いですが、あまりにも多くの色を使用するとコストが上がるだけでなく、印刷の難易度も増します。

基本的には、多くても2〜3色程度に抑えることをお勧めします。また、色のコントラストを意識することで、デザインがより鮮明に見えるようになります。

さらに、フォントや線の太さにも注意が必要です。細い線や小さな文字は、スクリーンや印刷時に潰れてしまうことがあります。

そのため、デザインにはある程度の太さや大きさを持たせることが理想的です。これにより、印刷後もデザインがはっきりと見えるようになります。

7.シルク印刷の注意点とコツ

シルク印刷を行う際には、いくつかの注意点とコツを知っておくと、より美しい仕上がりを得ることができます。

まず、スクリーンの細かさの選定が非常に重要です。メッシュの細かさによって、インクの通り方やデザインの再現性が変わってきます。

細かいデザインには高メッシュのスクリーンを、シンプルなデザインには低メッシュのスクリーンを使用するのが一般的です。プリント業者に依頼する際は、メッシュの細かさは業者の方で調整してくれますのでご安心を。

また、インクの種類とその取り扱いも重要です。

シルク印刷用のインクには、水性インクと油性インクがあります。それぞれの特性を理解し、適切なインクを選ぶことが求められます。

水性インクは取り扱いが簡単で環境にも優しいですが、油性インクはより鮮やかな色を出すことができます。

ただし、油性インクは乾燥が速いため、印刷作業中に固まらないよう注意が必要です。

さらに、印刷の際のスキージの使い方も仕上がりに大きく影響します。

スキージを使ってインクを均一に押し出すためには、一定の角度と圧力を保つことが重要です。

これがうまくいかないと、インクがムラになったり、デザインが不鮮明になったりすることがあります。スキージを使う際には、ゆっくりと均等に力をかけることを心がけましょう。

8.Tシャツ作成のための業者選び

自分でシルク印刷を行うのが難しい場合や、大量にTシャツを作成する場合は、専門の業者に依頼することをお勧めします。

業者選びの際には、いくつかのポイントをチェックすることが重要です。

まず、その業者の実績と評判を確認しましょう。インターネットのレビューや口コミを調べることで、その業者の信頼性を判断することができます。

次に、価格設定とサービス内容を比較することも大切です。

業者によっては、デザインの修正やスクリーンの製作、インクの選定など、さまざまなオプションが提供されています。

自分のニーズに合ったサービスを選ぶことで、より満足度の高い仕上がりを得ることができます。また、見積もりを複数の業者から取ることで、適正な価格を把握することができます。

さらに、納期や対応力についても確認しておきましょう。

特に、イベントや販売のタイミングに合わせてTシャツを作成する場合、納期が重要です。業者とのコミュニケーションがスムーズで、迅速に対応してくれるかどうかも、選定の際の重要なポイントとなります。

9.シルク印刷のTシャツの販売方法

オリジナルTシャツを販売するためには、いくつかの方法があります。

まず、オンラインストアを開設する方法です。自分のウェブサイトや、BASE、tococotoなどのプラットフォームを利用することで、手軽にTシャツを販売することができます。

オンラインストアでは、自分のデザインを多くの人に見てもらうことができ、世界中から注文を受けることが可能です。

次に、イベントやフェアでの販売も考えられます。地元のマーケットやフェスティバル、アートフェアなどでブースを出し、直接お客様と対話しながらTシャツを販売することができます。

この方法は、リアルなフィードバックを得ることができるため、次のデザインや改良点を見つけるのに役立ちます。また、イベントでの販売は、ブランドの知名度を上げる良い機会にもなります。

さらに、SNSを活用したプロモーションも効果的です。InstagramやTwitter、FacebookなどのSNSで自分のデザインを紹介し、フォロワーに向けて販売情報を発信することで、広範な顧客層にアプローチすることができます。

ハッシュタグを使って投稿を拡散したり、インフルエンサーとコラボレーションすることで、より多くの人に自分のTシャツを知ってもらうことができます。

10.まとめ

シルク印刷は古くから長く愛されてきている伝統的な印刷技法ですが、一定の制約もあります。

デザインデータを見せていただければ最適な印刷方法をご提案させていただきますので、何でもお気軽にLINEかメール(お問い合わせフォーム)にてお問い合わせください。

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