職域接種の準備に必要なもの(新型コロナワクチン)

職域接種

新型コロナワクチン接種の準備や、職域接種の準備段階で何を用意すべきか参考になるのが、行政が発行しているガイドラインです。
このガイドラインは様々なシミュレーションを元にまとめられており、物品の準備についても具体的に書かれていますが、会場設営側の服装については明記されていません。 これまで、各自治体様、また、各自治体様から委託を受けた受託企業様にヒアリングをした所、「会場を運営する上でビブス(ゼッケン)が役に立った」という感想が多く寄せられました。 このページでは、運営する会場でビブス(ゼッケン)が役に立った理由と、どういったビブス(ゼッケン)が役に立ったのかについてまとめてみましたので、接種会場の準備の参考にしていただければ嬉しく思います。

新型コロナワクチンの職域接種とは

職域接種

そもそも、職域接種とは何でしょうか?
厚生労働省のホームページによると次の記述があります。

職域接種とはワクチン接種に関する地域の負担を軽減し、接種の加速化を図っていくため、企業や大学等において、職域(学校等を含む)単位でワクチンの接種を行うものです。 引用:厚生労働省 「職域接種の要件」

複数の団体が共同で職域接種を運営することも可能となっています。

職域接種のメリット

職域接種が各地で行われると、国や地方自治体の運営する予防接種会場の負担軽減や混雑の緩和になると共に、スピードの加速化の促進につながります。
より速いスピードでワクチン接種者が増えれば、新型コロナウィルスの蔓延防止と早期収束につながっていくと思われます。
しかし、ワクチンの管理や接種環境の衛生管理を誤ると、効果を発揮できないばかりでなく人体に害を及ぼす危険性もあります。
そのため、この制度には、準備段階から一定の規模感で適切な管理体制を敷けることを条件に運用をしていく必要があります。

職域接種の運営を担う団体に求められること

厚生労働省の「職域接種の概要」には下記の通り定められています。

(1)医師・看護師等の医療職の他、会場運営のスタッフ等、必要な人員を企業や大学等が自ら確保すること。また、副反応報告などの必要な対応を行うことができること。
(2)場所・動線等の確保についても企業や大学等が自ら確保すること。
(3)社内連絡体制・対外調整役を確保すること。(事務局を設置すること。)
(4)同一の会場で2回完了すること。最低2000回(1000人×2回)程度行うことを基本とする。
(5)ワクチンの納品先の事業所でワクチンを保管の上、接種すること。 引用:厚生労働省「職域接種の概要」の「企業に求めること(実施要件)」

特に、(1)と(2)については、国や地方自治体の接種事業に支障をきたさないような人材と場所の確保ができることが大切となってきます。 せっかく職域接種を進めても、他の接種計画の障害となってしまっては意味がありませんので、その点も含め確認と準備が必要となります。 また、対象者として「従業員や学生、その家族、関連企業等の従業員など」もOKとされており、1000人以上の規模の会場設営が可能であることが要件とされています。

職域接種の流れ(準備と実施)

職域接種の準備から実施に至る流れは次の通りです。
市町村との集合契約やワクチン配送システムの入力など、民間ではなかなか分かりづらい部分は準備段階から国側が代行作業をしてくれる流れとなっています。
1、専用ウェブフォームに必要事項を入力して申請
2、申請の受理(申請した内容は国と都道府県で)
3、国による代行作業(市町村との集合契約やワクチン配送システムの入力手続き、医療機関コードの申請等の代行)
4、国から会場へ物品の配送(冷凍庫やワクチン、針・シリンジ等)、準備完了
5、職域接種の開始
6、実績を報告。
7、費用請求。後日入金。

職域接種の問い合わせ窓口

相談等は都道府県でも受け付けているようですが、申請の正式な受理や審査、その後の契約の手続きやワクチンや冷凍庫等必要資材の支給などは国が行うことになっています。 最終的な費用の支払いは市町村から行われます。 国側は業界ごとに専用窓口が用意されているため、準備作業の段階から連絡先などの把握を進めておくのがおすすめです。 (詳しくは経済産業省のホームページをご参照ください)

職域接種の方法

職域接種の方法には3つあるといわれています。

1、企業内で実施

企業内にある診療所を活用する方法です。 この場合は、契約者は、企業または企業内診療所となります。

2、外部機関が出張して実施

外部の医療機関が企業内の会議室などで実施する方法で、医療機関が契約者となります。
この場合、実施医療機関は複数の企業や団体から委託を受けることが想定されますので、国をはじめ他団体のスケジュールとの抵触に配慮が必要となります。 事前準備の段階からスケジュールの把握に努めましょう。

3、外部医療機関に出向いて実施

企業が指定した医療機関で実施する方法です。医療機関が契約者となります。
この場合も、実施医療機関は複数の企業や団体から委託を受けることが想定されますので、他団体のスケジュールとの抵触に配慮が必要となります。 事前準備の段階からスケジュールの把握に努めましょう。

職域接種の準備に必要なもの

職域接種で準備する必要のある物品に関して、最低限は国から支給されるものの、医師や看護師などスタッフの手配、場所は職域接種申請者の方で手配をする必要があります。

1、人員確保について

申請要件である1000人分(500人×2回)を9時から18時まで一日400人程度の規模感で設営する場合、医師2名(問診2名)、看護師6名(接種3名、予診票2名、接種補助者1名)、事務職6名(受付2名、誘導2名、消毒等の対応2名)、会場責任者1名の計15名が最低必要といわれています。

2、会場について

会場については、医療機関ではない場所を使用する場合は特に注意が必要です。 医療法上の開設届け、巡回診療または新規開設の届出が必要となるからです。 事前準備の段階で会場の要件について把握をする必要があります。

3、国から提供されるもの

・ワクチン保管用の冷凍庫

冷凍庫は主催者側で準備しなくても、保管温度の記録計と一緒に提供されます。使用後は他の会場でも再利用されますので、返却しなくてはいけません。

・ワクチン

・針、シリンジ

・マスク、手袋等の個人防護具

各会場から配布希望を出せば、サージカルマスク・非滅菌手袋、緊急時使用備蓄として必要なN95等マスク・アイソレーションガウン・フェイスシールドを国から会場に直送されます。 ただ、供給が不安な場合は自分たちで準備しておくことをおすすめします。

◆職域接種の準備として上記以外で必要なアイテム

上記以外に必要なアイテムとして、実際に自治体の各会場で活用されているのは、スタッフ用のビブス(ゼッケン)です。

会場では不特定多数の人が出入りしています。 また周辺の病院から派遣されてきたスタッフ同士もはじめは互いのことがわからないため、その人が医師なのか看護士なのか受付係なのか、把握するには時間がかかってしまいます。

新型コロナウィルスワクチン接種会場に出入りする多く人々

ワクチンの副作用や持病の発病など緊急時に迅速な対応をするために、また安心して接種できる雰囲気を醸成するためにも、スタッフと来場者を目視で区別できるようにしておく必要があります。
実際、数多くの自治体の会場では、「医師」や「看護師」、「受付」などを明示したビブスを着用し接種作業が進められています。

pecheでも、数多くの会場にビブスをお届けさせていただいており、各自治体や受託企業さまへの納品、会場への直送もさせていただいております。 特に人気なのは、「ビニールポケット付き不織布ビブス」です。

◆ビニールポケット付き不織布ビブスについて

この不織布ビブスは、ビブスの前後にビニールポケットがついており、「医師」や「看護師」、「受付」などの役割を印刷した用紙を入れられるようになっております。
スタッフが役割が明示されたビブスを着用することで、スタッフ間の意思疎通を円滑にすると共に、一般来場者にとっては、スタッフであることがわかりやすく、また不明事項があっても質問しやすくなりますので、安心感をもってもらいやすくなります。

この他にも、ビニールポケットなしのビブス(ゼッケン)もあります。

不織布ビブス(ポケット付き)へのプリント

▲sp11 不織布ビブス(ポケットなし)

◆スタッフ用のビブス(ゼッケン)は自分たちで準備

職域接種では、国側からの提供資材の中にスタッフ用のビブス(ゼッケン)が含まれていないため、各接種会場の方で準備しておく必要があります。
pecheは不織布ビブスのメーカーとして、1000枚以上の大量手配から、数十枚単位の手配まで、迅速にそして臨機応変に対応をさせていただいております。
お急ぎの場合も含めお気軽にお問合せください。

◆不織布素材以外にビニール素材のポケット付きビブスもあります。

ポケット付きビブス(ポケット付き)へのプリント

▲sp30 ビニールポケット付きビブス(ポケット付き)

職域接種における処置の順番

企業でいえば、コロナウィルスに感染した場合、メイン業務に携わるセクション、対面で人と接する機会の多い職種を優先的に接種する順番を決めている会社が多く見受けられます。 接種後の副反応も考慮し、分散接種するのもポイントとなっています。 いずれにしても、事前準備と事前のシミュレーションは不可欠となります。

職域接種のまとめ

一部の職域接種の会場では、企業の優れた導線管理手法を取り入れ、抜きん出た接種スピードを実現した会場が話題となりました。
職域接種は、自治体の負担を減らすと共に、ワクチン接種者を迅速に増やせる非常に公益性の高い仕組みです。
その一方で、運営責任者側は、人体の生命を脅かしかねない大きな社会的責任も背負うことになります。
しっかりと事前準備をし、安心できる運営を心掛けたいものですね。
私たちも、不織布ビブスのメーカーとして、最大限お手伝いができればこれほどうれしいことはありません。
何でもお気軽にお問合せください。

<参考文献>
厚生労働省 「職域接種に関するお知らせ」
厚生労働省 「職域接種の概要」
厚生労働省 職域接種会場申請サイト
厚生労働省 新型コロナウイルスワクチンQ&A
内閣官房 情報通信技術(IT)総合戦略室 政府CIOポータル

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オリジナルビブス(ゼッケン)のプリント

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