自作Tシャツプリントで失敗しないアイロンの選び方

市販されている自作プリントキットの大半は、アイロンの底を生地に押し付けて圧力と熱でプリント部分を圧着させる転写という技術を使っています。
転写プリントの場合、プリント部分の耐久性を高めるには、「一定の高い温度で」「均等に圧力をかけること」ができるアイロンを使うことが大切です。具体的には、「底が平ら」の「コード付き」アイロンがオススメです。

底の盛り上がっているアイロンは避けましょう

底の中央部分が盛り上がっているタイプのアイロンですと、しっかりと圧力をかけたつもりでも全体が均等にかからずプリント面が剥がれてしまう原因となります。
コードレスアイロンも避けましょう

コードレスアイロンも、あまりオススメしません。コードレスアイロンは、充電用の置き台にアイロン本体を置いて熱を蓄え、アイロンをかける面を温めて使います。
連続して使用していると徐々にかけ面の温度が下がってくるため温度が安定しません。コードレスアイロンを使う場合は、こまめに蓄熱をしましょう。
スチームアイロンもおススメできません。

現在主流になっているスチームアイロンもおススメできません。 プリントではスチーム機能は使いませんし、スチームの穴部分は圧力がかからずプリント部分がはがれやすくなります。
スチームアイロンしかない場合のアイロンのかけ方は、穴部分と重ならないようにゆっくり丁寧にアイロンがけをするなど、少しコツが必要です。
温度設定を数字でできるアイロンだと尚良い

アイロンプリントのキットは、通常、140度~180度を推奨しています。 pecheの自作キットも140度程度がオススメの温度です。
温度設定が高温、中温、低温だけのアイロンですと、高温で200度を超えてしまうものもあるので注意が必要です。購入の際に、仕様を必ず確認しましょう。
ハンディタイプのスチーマー
最近人気の小型のハンディタイプのスチーマーはどうでしょうか。衣類をハンガーに吊るし、上からスチームを当てていくタイプのアイロンですが、これははもちろん転写シートには向いていません。
コンパクトで軽くてとても使い勝手はいいのですが、圧力をかけないため転写プリントの定着が良くありません。転写シートは、熱だけではしっかりとくっつかないのが原因です。
まとめ
ということで、プリントに適したアイロンは、冒頭にお伝えした「底が平ら」の「コード付き」アイロンということになります。 でも、このためにアイロンを買うのはちょっともったいない気がしますね。
大切なのは、「一定の高い温度で」「均等に圧力をかけること」ですので、お手持ちのアイロンで、少しづつ丁寧に温度を当てる工夫をしてみてください。 この工夫については、また別のページで触れていきたいと思います。 素敵なTシャツができるといいですね!
◆自作Tシャツプリントで失敗しないアイロンの選び方
について動画でも詳しく解説しています。 下記の動画も併せてご参照ください。
「クレヨンで描いた絵を、オリジナルTシャツ自作キットをつかってTシャツにしてみた」
◆スタッフおススメの自作Tシャツをつくる方法を動画にまとめてみました
「クレヨンで描いた絵を、オリジナルTシャツ自作キットをつかってTシャツにしてみた」
◆下記動画でTシャツ自作キットを紹介しています。
「クレヨンで描いた絵を、オリジナルTシャツ自作キットをつかってTシャツにしてみた」
動画ではヘビーウェイトTシャツを使用しています。
⇒ t01 ヘビーウェイトTシャツ